☆ディスペランツァ(日曜東京11R・NHKマイルC7着)

NHKマイルCに出走したディスペランツァ(2024年5月5日撮影)
NHKマイルCに出走したディスペランツァ(2024年5月5日撮影)

直線でスムーズさを欠いたのが痛い。もともとエンジンのかかりは遅いタイプだが、残り300メートル付近で内のゴンバデカーブースが外に寄れて接触。すぐにブレーキをかけて進路を切り替えたが、伸びかけた時だけにあの不利は大きかった。アーリントンCでも前が詰まりながらラスト150メートルで突き抜けた瞬発力の持ち主。あのまま加速していれば2着争いには加われたはず。もったいない競馬になったが、2着アスコリピチェーノとは0秒5差。あらためてG1級の能力は示せた。


☆キングズパレス(日曜新潟11R・新潟大賞典2着)

キングズパレス(2024年3月31日撮影)
キングズパレス(2024年3月31日撮影)

前半はゆったり構える。3コーナー過ぎから外を通って徐々に進出。直線は内回りとの合流点あたりから末脚を伸ばし、2番手集団に上がって前を追う。ラスト1ハロンでは差し切れそうな勢いだったが、勝ったヤマニンサルバムもしぶとく、最後は鼻差届かなかった。それでも右へもたれる面はほとんど見せず、いい末脚で重賞級の力を証明した。3歳時にプリンシパルS2着の実績はあるが、まだ良くなる余地を残しており、本格化すればタイトル奪取は時間の問題だ。


☆ファーヴェント(土曜京都11R・京都新聞杯10着)

ファーヴェント(2024年3月19日撮影)
ファーヴェント(2024年3月19日撮影)

1コーナーでの不利がすべてだ。好スタートから2番手で流れに乗りかけたところで、逃げた馬が外に寄れて前をカットされた。トモを落として、走りのバランスも崩れた。よく立て直したが、精神的なダメージも大きく、最後は伸びを欠いて馬群に沈んだ。この一戦は度外視していい。スローペースで先行馬が残る展開だけに、不利なくレースを運べていたら、際どい競馬になっていただろう。能力的には重賞でもチャンスのある馬。しっかりケアして巻き返してほしい。