J1新潟は今季初の連勝を逃した。16日の東京V戦で試合終了間際に同点に追い付かれて2-2で引き分け。それでも松橋監督は「内容に関してはポジティブに捉えている」と前向きだった。確かにMF伊藤涼太郎(現シントトロイデン)の存在感が際立った昨季の開幕当初と比べれば、選手層は厚みを増した印象。特に攻撃陣はその組み合わせに関係なく、好連係を見せている。

東京V戦では先制されても動じることなく、途中出場のFW長倉幹樹が今季初ゴールで一時逆転に成功。前節の名古屋戦で決勝点を挙げたMF長谷川元希に続き、ベンチスタートの選手が貴重なゴールを決めた。昨季は途中出場の選手のゴールは、8月の第23節まで待たなければならなかったが、今季は第4節で既に2点。威力を増すセットプレーを含め、戦いの幅を広げている。

昨季の主力だったMF三戸舜介(スパルタ)、MF高宇洋(東京)、DF渡辺泰基(横浜)がチームを離れたものの、新加入のMF宮本英治、MF長谷川元希らがすぐに適応。FW太田修介も復帰した。試合の締め方に課題は残したが、首位とは勝ち点3差。悲観することなく、てっぺんを目指して突き進みたい。【石川秀和】

16日、逆転ゴールを決める長倉(左)
16日、逆転ゴールを決める長倉(左)
16日、逆転ゴールを決め、ガッツポーズする長倉
16日、逆転ゴールを決め、ガッツポーズする長倉